神経を抜いてしまった歯の運命

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「神経を抜く」とは

神経(歯の歯髄)がダメになってしまった歯の神経を取る事ですが
神経がダメになってしまう事は他にも表現の仕方があります。

神経を取る
神経が死んでしまう
神経の失活
神経の壊死  など
すべて同じことです

歯の中には神経が通ってる管があります。
顎の中に通ってる太い大元の神経から歯1本1本に神経が来ています。
その神経が何らかの原因でダメになってしまう事があります。

神経がダメになってしまったら、そのままにしておくと腐ってしまうので、
歯に穴を開け、中の神経(歯の歯髄と言います)を取ります。
神経を取ると、そこは穴が開いた状態になりますので、そこに神経に代わる詰め物をします。(主にゴムのような素材で出来たもので、防腐剤やレントゲンい写るための造影剤などが含まれています)

神経がダメになってしまう原因としては

・虫歯が深くなって穴が開き、最近に感染して壊死する(一番多い原因)
・歯をぶつけた衝撃で神経が死んでしまう
・強い歯ぎしりや食いしばりでも神経が死んでしまう事もある
・歯ぎしりでのすり減りが激しく神経が露出してしまう(かなり稀)
・深めの虫歯を治療したときの削った時の刺激で神経が死んでしまう事もある

神経を抜いた歯は

歯の神経は、血管と繋がっていて、栄養が供給されています。
神経を抜いた歯は、栄養が供給されなくなるので、枯れ木と同じようなもろい歯になってしまいます。
そのため、力がかかると割れやすくなるために、通常は抜いた後に、形を整えて金属や金属をベースとした歯に近い色のかぶせ物をして割れにくいように処置をします。

前歯など、強い力のかかりにくい歯の場合は、裏から神経を抜いて、プラスチックの材料で閉鎖してそのままの場合もあります。(その方が見た目は自分の歯のままなので良い)

神経を抜いた歯は割れやすい

神経を抜いた歯は、初めの数年はそのまま保ちますが、年数と共にだんだん割れやすくなっていきます。
個人差はありますが、10年ぐらい経つとかなり割れやすくなってきます。
前歯など、かぶせ物をしなかった場合は、ちょっとした硬い物を咬んだ拍子に割れる事もあります。
奥歯に金属のかぶせ物をしていても、硬い物を咬んだ時に、衝撃に耐えきれずに根っこの部分が割れる事もあります。
もろくなった歯は、歯ぎしりやくいしばりでも割れることがあります。

神経が無い歯は痛みを感じない

歯の神経は痛みを感じる組織なので、神経を取った歯は虫歯の痛みは感じません。
しかし、これが大変なことになる事も。
痛みを感じない=虫歯が進行しても気づかない
金属のかぶせ物をしていて安心だと思っていても、根元のところから虫歯になる事があります。
神経が無いために、その虫歯が進行しても気づきません。
大きな穴が開くまで気づかない事も多い。

割れたり虫歯が大きくなると

抜歯になる確率があがります。
割れ方によりますが、縦に割れて根っこの部分が割れてしまうと、残念ながら抜歯になります。
虫歯も根っこの部分がえぐれるような大きな虫歯になると、抜歯となる確率が上がります。

割れる事を防ぐ方法はあるのか

絶対防げるという事はありませんが、ある程度気を付ける事は出来ます。
例えば、
・神経を取った歯で硬い物(バリバリ咬むようなもの)を勢いよく噛まない。
・前歯の神経の無い歯は引きちぎる力のかかり方に弱いのでそれをしない。
・もともと歯ぎしりのある人は、寝る時のためにマウスピースを作成、寝る時は必ず装着する。
・定期的に歯医者に行き、異常が無いかみてもらう。

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