結論
「ふうう」から「やわらかめ」です。
理由は、歯と歯茎にやさしいから。
硬い歯ブラシだと、歯と歯茎を傷めやすくなります。
ではなぜ「かため」が売られているのか。
それは「求める人がいるから」です。
「硬くないと磨いた気がしない」などの感覚の方もいて、需要があるからです。
衛生士の立場からだと、やはり硬い歯ブラシはおすすめできません。
硬い歯ブラシを長年使用し続けて、その結果、強く磨きすぎて、歯茎が下がりすぎ、根の部分が露出してしまい、知覚過敏を起こす原因になります。
歯もすり減りが早くなります。
磨きすぎは知覚過敏の原因の一つ
歯は一番外側は「エナメル質」という硬い組織で覆われていますが、そのエナメル質も歯の根元(歯茎に近い部分)は元々薄くなっています。
硬い歯ブラシで磨くと、その薄い部分はすり減り、歯の内側の「象牙質」という組織が出てしまいます。
この「象牙質」という組織は、刺激を神経に伝える組織です。
「象牙細管」と言って、ストローのような組織で、刺激を神経に伝えます。
ですので、この組織が露出すると、冷たいものが神経に直接伝わり「しみる」原因になります。
汚れを落とすのが歯ブラシの役割ですが、食事をするたびに着く汚れ=毎日着く汚れ「歯垢」ですが、これは「ふつう」~「やわらかめ」の歯ブラシで軽い力でブラッシングするだけで落とす事が出来ます。
その日のうちの落とせずに、何日か経つとだんだん硬くなってきて、軽いブラッシングでは落とす事が難しくなります。
そうなったら、歯医者へ行って機械のブラシでクリーニングすると落とす事が出来ます。
歯垢と歯石の違い
歯垢=食事のたびに着く柔らかい汚れ
歯石=歯垢が唾液(つば)の成分(カルシウムやリン)と結合して石のように硬くなったもの
歯垢は先にも書いたように、歯ブラシで落とせます。
歯石は歯ブラシでは落とせません。硬い歯ブラシでも落とせません。(歯科で超音波の機械や専用の器具を使わないと落ちません)
うがいで歯垢はおとせるのか?
答え:落とせません
歯垢は機械的清掃(歯ブラシなど)をしないと落ちません。
食後に歯ブラシをする時間が無い時に、うがいで余分な汚れや食べカスを落とすのは良い事ですが、歯磨きの代わりにはなりません。
これはデンタルリンスを使用しても同じことで、デンタルリンスは歯磨きの代わりにはなりません。
おまけ。デンタルリンスの効果的な使用方法は?
デンタルリンスは歯磨きの代わりにはなりませんが、殺菌力の有るデンタルリンス(パッケージに歯周病予防とか虫歯予防と書かれている物は大体殺菌力があります)は、歯磨きで汚れをしっかり落とした後に使用することで、口の中の清潔度が上がります。
特に、夜寝る前にそれをすることで、口腔内の環境が断然良くなります。
なぜなら、寝ている間は口の中の環境を保つ唾液が減り、細菌の活動が活発になるからです。
コメント